2年ぶりの代表復帰で話題の乾貴士選手とは?

■バルサ相手に魅せた日本人ドリブラーの輝き

ドイツのマインツでプレーする武藤選手など、連日海外で活躍する日本人選手の報道がある中、先日非常にうれしいニュースが飛び込んできました。

スペインのエイバルでプレーする乾貴士選手が、強豪バルセロナ相手にカンプノウ(バルサのホームスタジアム)で2ゴールを奪う活躍を見せました。試合は惜しくも2-4で敗れたものの、バルサからゴールを奪ったはじめての日本人選手として歴史に名を残すことになりました。

しばらく日本代表から遠ざかっていた乾選手ですがドイツ、スペインと渡った海外のクラブで武器を活かしたコンスタントな活躍を見せる乾選手。現在スペインリーグで唯一活躍する乾選手に今回は注目し、そのプレースタイルや経歴についてご紹介していきたいと思います。

■乾貴士選手のプロフィール

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氏名:乾 貴士

生年月日:1988年6月2日(28歳)

出身地:滋賀県近江八幡市

身長/体重:170cm / 65kg

在籍チーム:SDエイバル(スペイン)

背番号:8

主な所属歴:野洲高等学校→横浜・F・マリノス→セレッソ大阪→ボーフム(ドイツ)→フランクフルト(ドイツ)→SDエイバル(スペイン)

■乾貴士選手のプレースタイル

乾選手最大の武器は野洲高校に在籍し、活躍していたころと変わらずその切れ味鋭いドリブルから生み出すチャンスメイク能力です。

現在左サイドでプレーする乾選手はトップ下やシャドーストライカーなど攻撃のポジションではどこでもプレーできる選手で、ドリブル・パス・シュートのすべての選択肢を持つ選手です。

その中でもドリブル能力については非常に高く、細かいステップ、ボールタッチを活かした縦への抜け出しやインサイドへのカットインからのシュートなど、相手DFにとっては脅威となります。

またパスの選択肢もできるので所属チームにおいてはフィニッシュまでの攻撃の仕掛け人としての役割を期待されます。メディア等でそのボールテクニックの高さがピックアップされることも多く、体格が良いわけではない乾選手が屈強な海外リーグで活躍できるのは日本屈指とも言えるテクニシャンであることを証明していますね。

さらに攻撃の面で違いを出す選手だった乾選手はドイツ、スペインの経験を経て守備やフリーランの重要性について言及をする機会が多くなり、実際のプレイスタイルも日本にいた時代とは異なり、より守備への積極的な参加やフリーランも見られるようになり、その部分も現在評価されているポイントになっています。

■乾貴士選手の経歴

乾選手が初めに注目を浴びたのは滋賀県代表の野洲高校のメンバーとして出場した全国高校サッカー大会でした。

野洲高校は「セクシーフットボール」と呼ばれる、選手全員が持ちうるテクニックを発揮し、個人技を活かしたサッカーで衝撃を与えましたが、その中心にいたのが乾選手でした。そのまま鳴り物入りで強豪、横浜FMに入団した乾選手でしたが、乾選手の独特のプレースタイルはマリノスのスタイルにフィットせず、なかなか出場機会を得ることができず挫折を味わいます。

しかし、出場機会を求めて移籍したセレッソで覚醒します。

当時J2で昇格を狙っていたセレッソ大阪では、いまでは日本代表の10番を背負う香川真司選手とコンビを組みJ2では豪華すぎる攻撃陣を形成。二人の2シャドーは魅力的な攻撃を作り中心選手として在籍2年目のJ1昇格に貢献しました。昇格したJ1でも清武選手や家長選手らと魅力的な攻撃陣を形成し、ACL出場などに貢献しました。

もともと海外志向の強かった乾選手はドイツ2部のボーフムに移籍し、チームにフィット。惜しくも昇格は逃しましたが、チームトップの7得点の活躍を見せ、フランクフルト移籍へのステップアップの機会をつかみ取りました。

1部のフランクフルト移籍初年度も大事な局面での得点を見せ、チームの躍進に貢献。この年昇格したフランクフルトはチーム全体で躍進を見せ、ヨーロッパリーグへの出場権を得るなど活躍を見せました。その後ドイツでのプレーでは出場機会を失うことも多く1シーズン目以上の活躍ができたとは言い難いですが、3シーズンにわたりフランクフルトに在籍します。

そして2015年、乾選手はついに念願のスペイン1部のエイバルに移籍を果たしま現在2シーズン目を過ごしています。特に今シーズンは得点や攻撃の仕掛けの面で唯一無二の存在感を見せレギュラーに定着。先日のバルセロナ戦では日本人として初めてバルセロナからゴールを奪うなどうれしいニュースを日本に届けてくれています。

その活躍が認められ、最終予選に向けた日本代表メンバーに約2年ぶりに召集されるなど、まさに現在キャリアのピークを過ごしています。

■乾選手の年俸・移籍金

乾選手は実はエイバルに移籍する際にエイバルでの史上最高額での移籍金となったことが話題となりました。その移籍金は30万ユーロ(現在の日本円で4000万円程度)で世界のトップクラスの移籍金の選手と比べると少額に感じますが、小規模クラブのチームにとっては大きな移籍金です。それほどの期待を背負って獲得されたことがわかります。

年俸については不明な点が多いですが、ドイツのフランクフルトでプレーしていたころは1億円以上の年俸だったということです。現在はそれよりは少ない年俸であることが予測されますが移籍金と同等程度と考えるのが妥当な所でしょう。

■乾選手の家族・名言など

乾選手には3歳年上の奥様と息子さんがいます。先日のセレッソ戦では現在、スペイン国王夫妻の来日に伴う歓迎会に出席するため一時帰国している乾選手の家族と柿谷曜一朗選手夫妻でルヴァンカップのセレッソ対ヴィッセル戦を観戦するなど、他の選手の家族との交流もあるようです。

また乾選手のコメントは海外に移籍してからは守備や、オフザボールでのフリーランの必要性を強く強調するコメントが多く、海外にわたってから自己で課題を見出し、成長しようとする貪欲な姿勢もうかがえます。

見た目のやんちゃさ同様、人懐っこい性格のようで長谷部選手をはじめとした海外で活躍する日本人選手との交流も多いようです。

個人的な性格としては、少しイラつきやすい性格で試合中にJでプレーしていた時期はメンタルの弱さが前面に出てしまう場面なども目立ちました。

■乾選手の最新情報・現在の評価

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今季乾選手はエイバルで、26試合の先発出場、2試合の途中出場とコンスタントな出場機会を得ており、特にシーズン中盤は一時出場機会が減ることはありましたが最近は6試合連続での出場を果たしており、監督の信頼を掴み取れているといえます。

地元でも乾選手の評価は高く、あこがれのスペインリーグでチームの攻撃陣になくてはならない存在になっています。

唯一気がかりなのは今シーズン1ゴールにとどまった得点力でしたが、冒頭でも紹介したように、バルサ戦での2ゴールを決める活躍を見せ来シーズンに向けていい兆しを見せています。チームも昨シーズンに引き続き、現在10位と早々に残留を確定。

シーズン序盤の快進撃を続ければヨーロッパの舞台も見えたシーズンでしたが、チームの規模や選手層を見ればこの2シーズンの安定した戦いは上出来でしょう。

現在乾選手は28歳とまさにキャリアのピークにいます。

海外でのクラブでの出場機会、成績にこだわる日本代表のハリル監督がチェックしていないはずはありません。ドイツで活躍する原口選手の台頭など激戦区となっている左サイドのポジション争いに今後食い込んでくる可能性は十分にあります。

今回得た代表選で現在見せているようなキレキレのドリブルを見せ、監督にアピールし日の丸を背負って戦う乾選手のセレッソ時代を見てきた個人としてはぜひ見てみたいという思いはあります。

来シーズンの去就はわかりませんが、バルサ戦のパフォーマンスでますます海外での評価が上がる乾選手に今後も要注目ですね!

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