■歴史的なワールドカップ出場を決めた小国、アイスランド代表のエース
来年開催されるロシアワールドカップの出場権を手にした国が次々と出てきている中、初出場を決めたアイスランド代表が非常に話題になっています。
人口わずか33万人。ワールドカップ出場国の中で『史上最少人数』の国の進出は大きな衝撃を与えています。
アイスランド代表は国を挙げてサッカー選手の育成に力を入れており、昨年のユーロ2016でも決勝トーナメントに出場するなど確実に実力を挙げてきました。
そんなアイスランド代表の中心選手として活躍するのが、エバートンに所属するギルフィ・シグルズソン選手です。
シグルズソン選手はその才能を評価され、エヴァートンの史上最高額で加入したスター選手の一人です。
今回はそんなシグルズソン選手の経歴やプレースタイル、市場価値やプライベートについて注目しご紹介していきたいと思います。
■シグルズソン選手のプロフィール
1646″ src=”gui2374895″ “gui2374895″ =”640″ =”640” />
まずはシグルズソン選手の基本的なプロフィールについてご紹介していきましょう。
・名前:ギルフィ・ソール・シグルズソン
・国籍:アイスランド
・出身地:レイキャビク
・生年月日:1989年9月8日(28歳)
・身長/体重:186cm/77kg
・利き足:右足
・ポジション:SMF、OMF
・出身ユース:FH(アイスランド)、ブレイザブリク(アイスランド)、レディング(イングランド)
・現所属チーム:エヴァートンFC(イングランド)
・背番号:18
・所属歴:レディング→シュールズベリー(イングランド/レンタル)→クルー(イングランド/レンタル)→ホッフェンハイム(ドイツ)→スウォンジー・シティ(イングランド)→トッテナム・ホットスパー(イングランド)→スウォンジー・シティ→エヴァートン
・代表歴:アイスランドU-17~U21代表、アイスランド代表
・主な獲得タイトル:レディングプレイヤーオブシーズン、ホッフェンハイムプレーヤーオブシーズン
■シグルズソン選手の経歴
アイスランドで生まれ育ちアイスランドでのプレー時代から世代別代表にも選ばれたシグルズソン選手は、イングランドのレディングのユースに入団し、そのままレディングでのプロデビューを果たします。
レディングでは出場機会が少なかったシグルズソン選手は、シュルーズベリー(当時3部)やクルーなどの下部リーグのチームに移籍しプレーしていましたが、2009シーズンにレディングに復帰すると徐々にその存在感を発揮。
レディング自体はチャンピオンシップ(イングランド2部)のリーグに所属するチームでしたが、プレミア(1部)勢と対戦するFAカップで名門リバプール、そしてウェスト・ブロミッチを破る番狂わせを演出。
その中心として活躍したシグルズソン選手はリーグ戦38試合で17ゴールを挙げる大活躍を見せ、その評価を急上昇させ、ドイツブンデスリーガのホッフェンハイムに移籍を果たします。
ついにヨーロッパ有数のリーグでのデビューとなったホッフェンハイムでの初シーズンは移籍後から重要な場面でフリーキックを決めるなど、得点能力を発揮し、出場13試合ながらもファンの選ぶベストプレーヤーに選出されその価値をイングランドだけではなくドイツにも知らしめました。しかしその後は徐々に出場機会を失い、イングランドのスウォンジーへレンタルされることになりました
プレミアリーグデビューとなったスウォンジーではゴール・アシストともにチームのエースとして貢献したシグルズソン選手はプレミアリーグの月間最優秀選手賞に選出されるなど結果を見せ、スウォンジーは買い取りを決意するも契約は取り消され、次のシーズンのステップアップとしてトッテナムに移籍します。
トッテナムで満足のいくプレーを披露することのできなかったシグルズソン選手は再度古巣のスウォンジーへ復帰すると、リーグ3位のアシスト数でチームの攻撃陣をけん引、チームの残留に大きく貢献しその高い評価を落としませんでした。
そして迎えた今シーズン。かつて少年時代に練習生としてボールボーイを経験したこともあるエバートンへ、クラブ史上最高額の64億円でのいせきが決定。ルカク選手の売却などで積極的に補強を進めたエバートンの一員として大きな期待を背負いプレミアリーグを戦っています。
■代表での経歴
下部リーグでの経験が長く、4部への降格を経験するなど比較的苦労している印象もあるシグルズソン選手ですが、日本の新宿区と同じくらいの面積の小国アイスランドではU-17世代から代表選手としてプレー。
特に輝かしいのは昨年開催されたEURO2016.
アイスランドは小国ながらオランダ代表など、苦しい相手のいる予選を通過しただけではなく、なんと本大会でもポルトガルを抑えグループ2位に立つという快挙を見せ、さらに決勝トーナメント1回戦でスター選手がそろうイングランド代表と臆せず戦い、2-1で勝利するという番狂わせを起こし、ウェールズ代表とともにこの大会の台風の目となりました。
そんな奇跡のチームの中心で絶対的な存在感を示すシグルズソン選手。
来年開催されるロシアワールドカップ予選でも、アイスランド代表の勢いは止まらず、クロアチア代表を抑えて、まさかのグループ首位通過を果たす快挙を再度おこし、小国のワールドカップ出場は先日からホットなニュースになっています。
■シグルズソン選手のプレースタイル
元イングランド代表のルーニー選手など実力の高い選手をそろえるエバートンにおいて史上最高額での加入となったシグルズソン選手のプレースタイルとはどのようなものなのでしょうか。
シグルズソン選手は攻撃的なMFのポジションならどの位置でもこなすこができるユーティリティー性を持っていますが、特にそのキック精度を活かし、ややサイドのポジションで活きる機会が多い選手です。
特筆すべきはそのキック精度で15‐16シーズンにはリーグアシストランキング3位に入るほどの高い精度のクロスとラストパスを持っています。
利き足と逆の左足の精度も非常に高く、アシストの面だけではなく、その正確で強烈なミドルシュートやフリーキックは相手に脅威を与えます。
キック精度だけではなく、ゲームコントロールも秀逸でやわらかいタッチを活かしたボールキープや周囲の状況を判断し、ショートパスやサイドチェンジなどのロングパスを使い分けることのできる非常にバランスの取れたタイプの中盤の選手と言えます。
■シグルズソン選手の市場価値は?
レディングでの活躍で一気に注目度を上げ、ドイツのホッフェンハイムに移籍した際の移籍金は正式には発表されていないものの、レディングの発表ではこれまでの最高額での放出、650万ポンド(約10おくえん)以上の移籍金が動いたことを発表しており、プレミア2部とは言え、いかにこのシーズンのシグルズソン選手の活躍が素晴らしかったのかを物語ります。
そして現在所属するエバートンは以前から獲得が噂されていたものの、なかなか実現しなかった移籍でした。
スウォンジーでエースの座を張っていたシグルズソン選手の移籍金はエバートンの移籍金史上最高額の4500万ポンド、日本円にして約64億円という高額な移籍金となりました。
■シグルズソン選手の最新情報、ロシアワールドカップでの見どころは?
1645″ src=”gui93824″ “gui93824″ =”800″ =”541” />
人口の少ない小国のアイスランド。その小国が今回のワールドカップ予選を突破したアイスランドの中心選手として活躍したシグルズソン選手。
前回のワールドカップで同じように初出場でインパクトを残したボスニアヘルツェゴビナ代表のジェコ選手のようにシグルズソン選手にもぜひ活躍してほしいところですね。
一方今季からクラブ史上最高額で移籍したエバートンではチームの不調とともにまだ真骨頂は発揮できていない様子です。
ポテンシャルは高く、タレントもいるエバートンにはシグルズソン選手をはじめとして更なる活躍を期待したいところですね。
今後もアイスランド代表の英雄、ギルフィ・シグルズソン選手の今後のプレーから目が離せませんね!