忘れられた『神童』。中国移籍を決意したパト選手とは?

■ヨーロッパへのリベンジならず。中国へ渡った『忘れられた神童』。

毎年のように台頭してくる10代や20代の若手選手達。中には「神童」や「~の未来」など天才と呼ばれる選手たちも多く存在します。

しかし、若くして才能を注目された選手も必ずしもその才能を100%発揮し世界トップのプレーヤーとして活躍するとは限りません。

今回紹介するアレッシャンドレ・パト選手はその才能が10代から高く評価されたものの、怪我の影響や思うようなパフォーマンスができず、ポテンシャルはトップクラスでもなかなか評価される選手になれていない選手の一人です。

昨季はブラジルのクラブから、久しぶりにスペインのビジャレアルに移籍したものの、評価を大きく上げることはできず、今季は中国スーパーリーグの天津健権に移籍しています。

今回はかつてネイマール選手や、ジェズス選手のように天才と呼ばれていたアレッシャンドレ・パト選手についてその経歴やプレースタイル、当時の市場価値などについてご紹介していきたいと思います。

■パト選手のプロフィール

まずはパト選手の基本的なプロフィールからご紹介していきます。

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・本名:アレシャンドレ・ロドリゲス・ダ・シウヴァ

・国籍:ブラジル、イタリア

・生年月日:1989年9月2日(28歳)

・愛称:パト(アヒル)

・身長/体重:179㎝/78kg

・利き足:右足

・ポジション:FW

・出身ユース:インテルナシオナル(ブラジル)

・現所属チーム:天津権健(中国)

・背番号:10

・所属歴:インテルナシオナル(ブラジル)→ミラン(イタリア)→コリンチャンス(ブラジル)→サンパウロ(ブラジル・レンタル)→チェルシー(イングランド)→ビジャレアルCF(スペイン)→天津権健(中国)

・代表歴:ブラジルU-20~U23代表、ブラジル代表

・主な獲得タイトル:FIFAコンフェデレーションズカップ、FIFAクラブワールドカップ、セリエA、セリエA年間最優秀若手選手  など

■パト選手の経歴

・インテルナシオナル史上1の逸材と呼ばれ、イタリアへ

10代の頃、インテルナシオナルでプレーしていたパト選手は「クラブ史上最高の素材」と言われるほどの才能を発揮し、現在のネイマール選手のサントス時代と比べてもそん色ないほどの天才としてサッカーファンの間では有名な選手でした。

16歳の特にはU-20の州選手権で得点王を獲得し、17歳でクラブワールドカップに出場しチームの中心として活躍するパト選手を巡って、世界中のビッグクラブで獲得合戦が起き話題になりました。

結果パト選手は、2007年夏イタリアの名門、ACミランに欧州初挑戦の選手としてはかなりの高額の36億円という移籍金で加入を果たします。

セリエAデビューの年から、パト選手はその才能を見せつけ、加入初年度には9ゴール、そして翌シーズンには15ゴールを挙げる活躍を見せ、チームの中心としてあっという間に成長、15ゴールを挙げた2008-2009シーズンにはセリエA最優秀若手選手賞に輝きます。

その後もシーズン二桁得点を取り続け、活躍したパト選手でしたが、2010年ごろから筋肉系の怪我に悩まされるように。

出場すれば、その高いパフォーマンスは評価されるものの、度重なるけがはすっかり癖になってしまい、次第にパフォーマンスが低下。

2013年に母国ブラジルへ帰国する決意をしたパト選手はブラジル国内の名門、コリンチャンスへ移籍します。

コリンチャンスに復帰してからはこれまで苦しんできた怪我癖が改善し、安定したプレーを披露し30試合で9ゴールとまずまずな結果を残したパト選手でしたが、当時のチーム上層部がパト選手のパフォーマンスに懐疑的な姿勢を見せ、サンパウロへレンタル移籍に出されることに決定しました。

レンタル先のサンパウロでは活躍を見せたパト選手。ミラン初期の勢いはないものの、チームの重要な選手として2シーズンでリーグ戦19ゴールと世界に通用する実力を披露。

ブラジルでの活躍を受け再びスポットライトのあたったパト選手に対して、もともとプレーしたイタリアのクラブを中心に様々な欧州クラブの接触が報じられました。

結果当時ストライカーのジエゴ・コスタ選手が不調でリーグも中位に甘んじていたビッグクラブ、チェルシーへの移籍を決断します。

しかしチェルシーと半年間の契約を結び、デビュー戦でゴールを見せたパト選手でしたが、わずか2試合の出場に留まり定位置を確保することができず退団が決定。

2016年、スペインのビジャレアルとの契約が発表されヨーロッパ再挑戦にかけましたが結果は奮わず。

デビュー戦のヨーロッパリーグで1ゴール1アシストといい滑りだしは見せたものの、24試合に出場し、6ゴールとかつての輝きを取り戻すことはできませんでした。

そして迎えた今シーズン、パト選手は中国への移籍を決断。
元イタリア代表のカンナバーロ監督率いる天津権健への移籍を発表しました。

■パト選手のプレースタイル

10代のころから天才として知られていたパト選手の最大の武器はその一瞬のスピードではないでしょうか。パト選手と同じくミランで活躍したシェフチェンコ選手のごとく、矢のようなスピードで相手選手を一瞬で躱します。

また『天才』と呼ばれていたように、ボールテクニックは非常に高くそのスピードに乗った状態で正確にボールをコントロールし、精度の高いシュートを叩き込むことができます。

スピードがある程度衰えた現在でも一定数のゴールを獲ることができるのはこの高いテクニックと決定力があるからこそでしょう。

ミランで担当していたワントップをはじめ、ツートップや下がり目の攻撃的な位置でもプレーできるオールラウンダーなプレイヤーという印象ですね。

ただこういうスピードタイプの選手には宿命なのか、筋肉系の怪我が多いのが難点で、これが原因でかつてのスピードは低下したといわざるを得ません。

■パト選手の市場価値

パト選手の移籍金のピークは最も注目を集めていた10代の頃になってしまいました。ブラジルの天才として注目された当初は36億という大金を動かしたパト選手。

5400万ユーロを動かしたとされるネイマール選手は別格ですが、ブラジルの未来と言われ、マンチェスター・シティに所属するジェズス選手も同じく36億円という移籍金だったことから、パト選手の価値の高さがいかに高かったかがわかりますね。

(現在の移籍金の高騰の背景もありますからある意味、パト選手の方が上だったという可能性も・・・。)

しかし、それから怪我で苦しみ、徐々にパフォーマンスを落としたパト選手の市場価値は右肩下がりに低下。

最終的にヨーロッパ最後の地となったビジャレアルは6億円でパト選手を獲得したといわれているので、本当に残念です。

(天津権健へは22億円で渡ったとされていますが、これは市場価値の参考にはならないでしょう。)

年俸が高額で知られる中国でのパト選手の年俸は7億円。

かつてのネームバリューもありかなりの高額の年俸を受け取っているパト選手。これだけのお金をもらうとヨーロッパに再挑戦はもうないのかもしれませんね。

■パト選手のプライベート、性格は?

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プライベートではイケメンでファッションセンスもおしゃれなパト選手。

モテモテのパト選手の周りには女性関係のニュースが多く、2009年にパト選手はブラジルの女優さんのステファニー・ブリトーさんと結婚しましたが、離婚。

慰謝料として年収の20%をとられるという散々な目に合っています(笑)

またその後の恋人として話題になったのが、なんとミランの元オーナーで、イタリア大統領のベルルスコーニ氏の娘のバーバラさん。

すでに破局したとされていますが、どうやらパト選手は女性に目がないタイプの性格のプレイボーイようです。

■パト選手の最新情報

冒頭でもご紹介したようにパト選手は今季、中国スーパーリーグの天津権健にその活躍の場を求め移籍しました。

今季の天津権健は補強を積極的に行ったチームで、同僚の外国人選手には昨季ブンデスリーガのケルンで大迫勇也選手の同僚として活躍し、大きく名前を挙げたフランス人プレイヤー、モデスト選手やユベントスなどが獲得の噂もあったベルギー代表のトッププレイヤー、アクセル・ヴィツェル選手など、豪華なラインナップです。

なんといっても監督は元バロンドーラ―で鉄壁のイタリア代表DFの代名詞でもあったファビオ・カンナバーロ氏が務めており、その資金力の豊富さが伺えます。

カンナバーロ監督自身が「中国リーグは決して簡単ではない。お金だけがモチベーションでは失敗する」と語っているように、中国へ渡ったビッグプレイヤーたちが決してみな活躍しているわけではなく、元アルゼンチン代表の代表的選手だったカルロス・テべス選手をはじめ、高い年俸を受け取りながら活躍ができず、名前を聞かなくなったプレーヤーも数多くいます。

パト選手もポテンシャルは十分でありながら、中国でそのレベルの高さをモチベーションを維持して披露していくのは決して楽な道のりではないでしょう。

高いパフォーマンスを維持できなければ、ヨーロッパの舞台のビッグクラブに戻るのは困難でしょう。(本人がそれを望んでいるかはわかりませんが・・・)

中国リーグからバルセロナへ移籍したパウリーニョ選手のように成功できる選手は稀でしょう。かつては天才とよばれ、周囲の期待を集めたブラジル人ストライカー、パト選手はこのまま忘れ去られてしまうのか?今後のプレーに注目ですね。

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